完璧主義は生きづらい?白黒思考をやめたいのになかなか解放されない意外な理由とは

最終更新日 : 2024/09/18 | 投稿日 : 2024/09/17

「物事に完璧を求めすぎて疲れてしまう…」
「失敗を恐れて一歩踏み出せない…」
「他者にも厳しくなってしまい、敬遠されてしまう…」

完璧主義な自分をやめたいのに、やめられない。

こうした悩みを抱えている人は少なくありません。そのときによく聞くアドバイスが「完璧を求めるよりも、まずは小さな一歩を踏み出すことが大事」という教えです。

上記は、一般的なアドバイスとして考えられがちです。けれども、完璧主義の悩みを抱えている方にとっては「それが簡単にできたら、こんなにも悩んでないよ!」と言いたいところですよね。

実は「完璧主義をやめる」という考え方自体が、もしかするとあなたにとって最適解ではないかもしれません。

本コラムでは、完璧主義があなたを生きづらくさせる本当の理由と、本来の自分で心地よく生きる方法をお伝えします。

完璧主義は本当に生きづらいの?

完璧主義は生きづらいのか?という疑問については、その人の捉え方によって異なるというのが結論です。

本コラムを見つけてくださった方は、おそらくご自身のことを完璧主義と感じていて、さらに完璧主義によって何かしたら問題を抱えていて、できれば自分を変えたいという方が大半でしょう。後者の場合、生きづらさを感じている方が多いかもしれませんね。

たとえば「〇〇しなければならない」という厳格な考え方を持っていると、生きづらさを感じることが多いでしょう。

固定観念が強く、それに当てはまらない人や状況を受け入れられず、他者と関わることが疲れてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

さらに、自分の理想通りに物事が進まないと、それがすべて失敗だと思い込んでしまうことも多いでしょう。

こうみると「完璧主義である全ての人が生きづらい」とイメージされるかもしれません。
しかし、完璧主義であっても、自分の行動パターンを理解し、うまく付き合っている方はたくさんいらっしゃいます。

このため、完璧主義という言葉に関しては、自分でネガティブに捉えるか、自分のアイデンティティとして捉えるかで大きく異なります。

完璧主義のパターン3種類

ひとくちに完璧主義といっても、そのパターンは以下3種類に分かれます。

  • 1.自己志向型の完璧主義
  • 2.他者志向型の完璧主義
  • 3.社会規定型の完璧主義

自己志向型の完璧主義

自己志向型タイプの完璧主義は、自分自身に対して非常に高い基準を設定し、常にそれを達成しようと行動する傾向があります。

目標達成に対してとても厳しく、少しでも自分の基準に達しないと、強い自己批判に陥りやすくなります。

ミスに対しても敏感になりやすい点や、結果に満足できずに自分をなかなか認められない点も、このタイプの特徴でしょう。

他者志向型の完璧主義

人間関係での摩擦が生じやすいのが、他者志向型の完璧主義タイプ。

このタイプは、他人に対する評価がとても厳しい傾向があります。

自分自身の基準があまりにも高いというのはもちろんですが、それを他者にも適用してしまうのが特徴。周囲の人々がミスをしたり、目標を達成できないと苛立ちを感じることがあるでしょう。

特に職場や家庭で厳しい期待を抱くため、人間関係のトラブルを生みやすいかもしれません。

社会規定型の完璧主義

「周囲の期待に応えようと常にパーフェクトでありたい!」と完璧を追求するタイプが、社会規定型の完璧主義に多い特徴です。

「自分の価値=他者からの評価」で決めてしまう傾向があり、常に他人の目を気にしながら行動します。

もし、他者の期待に応えられなかったときには、強いストレスや不安を感じてしまうかもしれません。

常に社会的なプレッシャーを感じているので、自己肯定感が低くなりやすいのも特徴です。

完璧主義が生きづらさを感じやすくなる行動パターン

完璧主義、それ自体は個性です。しかし、人によっては生きづらさを感じさせる要因にもなりえます。

ここからは、生きづらさにつながりやすい完璧主義の典型的な行動パターンを紹介します。

  • 1.物事を0か100で考えないと気が済まない
  • 2.責任感が強く妥協が負けだと感じる
  • 3.人に頼るのが苦手でパンクしがち
  • 4.自分の思い通りにならないと苛立ちを隠せなくなる
  • 5.他者に対しても、自分を同じように完璧さを要求する
  • 6.他者のささいなミスが許せず批判的になる
  • 7.周囲からの評価が常に気になって仕方がない
  • 8.目標を達成しても自分を認められない
  • 9.失敗を恐れて行動できない

物事を0か100で考えないと気が済まない

物事を「良い・悪い」「成功・失敗」といった極端な二択で捉えすぎてしまうのも、完璧主義の方が疲弊する要因になります。

たとえば、仕事で提出期限を1日間違えた場合、「これで自分の評価がすべてダメになった」「もう名誉挽回ができない」と考えてしまいます。

ミスが「ゼロ」でなければ、「すべて失敗」「ダメ人間だ…」と捉えてしまうのです。

このような極端な思考が、完璧主義者にとって大きなストレスの要因となり、生きづらさを引き起こすことが少なくありません。

責任感が強く妥協が負けだと感じる

責任感が強いのは、完璧主義の長所でしょう。時間を守る、納期を守る、という姿勢は、周りから見ると「しごでき」と好印象です。

けれども、自分の責任範囲を非常に重要視し、少しのミスでも自分を許せないことがあると、精神的に疲れてしまうことがあります。さらに、妥協したら負け!という強烈なルールが、燃え尽き症候群にしてしまう可能性すらあります。

人に頼るのが苦手でパンクしがち

他人に頼ることが苦手というのも、完璧主義の方によくある特徴です。
そう考える要因としては「迷惑をかけたくない」「そもそもお願いする過程が面倒」という場合や、人にお願いすることで「え?自分でできないの?」と思われるのが嫌!というパターンもあります。

すべてを自分でこなそうとすると、仕事や日常生活で過度な負担を抱えることになります。タスクだらけでパンク寸前!という状態になりかねません。

自分の思い通りにならないと苛立ちを隠せなくなる

自分の中で厳格な基準や理想を設定しており、それに従って物事が進むことを強く求めます。計画や期待通りにいかないと、自分のコントロールが効かないと感じ、強いストレスや苛立ちを感じることがあります。これは、完璧主義者が柔軟性を持ちにくく、予想外の出来事やミスに対して過剰に反応してしまうことが原因です。

このような感情的な反応は、他者との関係や自分自身の心の健康にも悪影響を及ぼすことが多く、完璧主義の「生きづらさ」にもつながります。

他者のささいなミスが許せず批判的になる

完璧を求めるあまり、他者の小さなミスにも過剰に反応してしまう方は少なくありません。

たとえば、職場で同僚の小さなミスに過度に苛立ち、いてもたってもいられなくなり指摘し続けたとしましょう。その場合「一緒にいると疲れてしまう」と、周囲から距離を置かれてしまい、結果的に孤立してしまうことがあります。

自分が頑張っているんだから、周りも頑張るべき、という「こうあるべき」のベクトルが、周囲にも向いているのかもしれません。

周囲からの評価が常に気になって仕方がない

他人の目を過剰に気にし、自分の行動や選択がどう評価されるかに強く依存してしまうケースも、生きづらさにつながることがあります。

たとえば「あの人、今回のプロジェクト失敗したな」「集客うまくいってなさそうだな」と思われることは、完璧主義の本人にとって絶対に避けたいもの。周囲にとって「すごい人」でありたいがために、なかなか行動に移せない側面もあるでしょう。

目標を達成しても自分を認められない

目標を達成したとしても、どうしても自分を認められない方もいます。

たとえば、仕事のノルマを達成したとして、周りから「おめでとう!」と言われても素直に喜べないのが典型例でしょう。

こうした背景には、自己評価の低さが関係していることが多いです。自分の価値を認めるのが苦手で、どれだけ成果を上げても「まだ十分ではない」「自分にはもっと求められている」と感じてしまうため、達成した喜びを感じにくいのです。

失敗を恐れて行動できない

失敗を恐れて行動できないというのは、完璧主義の典型的なパターンの一つです。

完璧主義の方が恐れるのは、失敗やミス。何かに取り組む前に万全の準備が必要だと感じることが多く「まだ十分に準備ができていない」「完璧な状態になるまで行動してはいけない」と考えがちです。

この結果、準備を続けるばかりで、実際の行動に踏み切れないというパターンが生じます。

完璧主義の生きづらさから解放されない意外な理由

「完璧主義をやめたい!」と人に相談すると、多くの場合は以下のようなアドバイスが返ってくるでしょう。

「失敗を恐れなくていいよ」
「不完全なままでいいから、とりあえずやってみようよ!」

こうしたアドバイスは、間違ってはいません。でも、言われた側にとっては「そんなの分かりきってるよ!」「やめたくてもやめられないから困ってるんだよ!」と、主張したくなる方は多いはずです。

成功者が説くような解決法は、あまり通用しないのです。

「完璧主義=治すべき」に捉われすぎている

多くの人は、完璧主義を「治すべき問題」として捉えすぎています。

「完璧主義から抜け出さなければならない」「失敗を許せるようにならなければならない」といったプレッシャーを自分に課してしまうことで、かえって生きづらさを強めてしまいます。

完璧主義を克服するために、さらに「自分はこうあらねばならない」を求める矛盾に陥り、本当の解放から遠ざかってしまいます。

そもそも「完璧主義を治さなければ幸せになれない」わけではありません。

「〇〇でなければならない」という思考から、一旦離れてみてください。

一般的なアドバイスでは本質的な解決になりにくい

よくある「完璧主義から抜け出すためのアドバイス」には、「失敗を受け入れる」「小さな成功を喜ぶ」といったものが多いですが、これだけでは本質的な解決にはなりません。

これらのアドバイスは確かに有効な部分もありますが、根本的な問題にアプローチできていないことが多いのです。

完璧主義の背景には、自己肯定感の低さや、失敗を極端に恐れる心理的なプレッシャーが存在しています。単に行動を変えようとするのではなく、心理的な側面からのアプローチが必要です。

本当に理解したいのは「内側にあるネガティブな感覚」

では、どういったことにアプローチしたらいいのかというと、内側にあるネガティブな感覚を見つけることです。

完璧主義の人には、共通する特質があります。

それは「嫌な部分を直視したくない」ということです。

現実を見つめることを恐れ、不安や恐怖から逃れるために、完璧という納得できる形を作り出します。

つまり、本当の問題は、完璧主義そのものではなく、自分の中にある恐れの正体を知らないことにあります。

この恐れに気づくことで、驚くほど行動に移せるようになるのです。完璧主義を手放すためには、まずその恐れが実際には恐れる必要のないものであることを理解する必要があります。

生きづらさの正体は「潜在意識」に眠っている

前の章で述べたように、完璧主義はその人のアイデンティティの一部です。

しかし、「生きづらい」と感じている多くの人々にとって、完璧主義そのものよりも、深く根付いている「潜在意識」が問題の根本にあります。

潜在意識とは、私たちが普段意識していない心の奥底にある感情や信念、過去の経験からくる思い込みのこと。これらは、自覚がないまま私たちの行動や感情に大きな影響を与えています。

たとえば、失敗を極度に恐れる完璧主義者は、潜在意識に「失敗したら価値がなくなる」という思い込みが強く刻まれていることがあります。

このような信念が生まれるきっかけは、主に幼少期の経験が影響しているかもしれません。

たとえば、親や周囲から高い期待をかけられ「完璧でなければならない」と感じる体験。
「そんなことじゃダメだ」「もっと頑張りなさい」などの否定的なフィードバック。
また、十分な愛情を感じられなかった場合「自分は価値がない」という無意識の思い込み。

こうした経験が、潜在意識に深く刷り込まれ、大人になって生きづらさに影響することがあります。

言い換えると、たとえ完璧主義であったり、行動に移すまでに時間がかかったりしても、潜在意識が変わることで生きづらさから解放される可能性が高いのです。

潜在意識については、こちらの記事で詳しく解説しています。

潜在意識を書き換えるには?今すぐできる行動習慣や効果的に書き換える方法を解説

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「潜在意識」は、意識全体の95%を占めていると言われており、私たちが普段自覚している「顕在意識」はわずか5%にすぎません。

そのため、残りの95%である潜在意識を活用できるようになると、これまでとは違った成果を引き出せるようになり、自然に周りの環境が変化することさえあります。

現実は、潜在意識が反映された結果であり、内面が変わると現実にもすぐに反映されます。

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